三日月を歩きたい

満月生まれです

ぽとっと落ちた独り言が小さな部屋の中に彷徨った

ぐるぐると部屋を一周して静かに消えた

気がつくとまた、小さな部屋に行き場のない心を抱えて涙が頬をつたう

手のひらに落ちてくる大きな雫が溢れて何も掴めなくなる

確かにあった手のひらの中の感覚がだんだん遠ざかる

会いたい会いたくない

声を聞きたい眠いよ

本当は家に帰りたくないあなたの元へは行けないよ

今度いつ会うあぁもうあなたとは

ベットにいこう帰らないと愛しい人が私の帰りを待っている

話せば話すほどすれ違う

気持ちが無意識にまた僕と君との間に距離を作る