直感とスキな人
人ってどういうタイミングで人を好きになるんだろう
芸能人でいうと誰がタイプだとか
好きな仕草だとか
言葉遣いが好きだとか
そんな論理的な理由は置いておいて
まずは直感で好きになるんだと思います
『直感』なんて単純で、なんて難しい感覚なんでしょう
例えば、
(例え話が食べ物なのは僕が飲食の仕事をしているからです、すみません笑)
フォワグラを食べたとして、最初に身体のどこが反応するか。
僕の場合、脳が反応します
舌で美味しいなと思うより先に
香りでいい匂いだなと思うより先に
何よりも脳が反応するんです
そして「あぁ、おいしいなぁ」と舌や鼻がその味と香りと食感と、残りの全てを感じるんです
スタッフと話をした結果全員が脳が反応する感覚になると言いました
バターとマーガリンなら、バターでしょう
生きて行くために確実に自分の栄養源となる食べ物を脳は知っているのです
そりゃ、植物性のものより動物性のものの方が栄養価に富んでます
人にとって一番栄養価の高い食べ物は何か、
それは紛れもなく人です
人を構成するものは人から摂取すればいいに決まってますよね
人の肉を食べればそれがそのまま自分の肉になる、当たり前のことでそれが一番手っ取り早い、そして確実に栄養になる
だから牛にも牛の骨を砕いた粉を摂取させることで短期間で力のある牛を育てられる、育てていた。
いろいろ問題はあったようですけど、それは人が見つけた一番効果的なやり方ですよね
話が逸れるので一旦この話は置いておいて、、
脳が反応する、と言う話に戻ります
瞬間的に脳が反応する、興奮状態に陥るということはそれが思考によるものではないからです
考えてどうこうできる問題ならそもそも脳が反応する感覚を感じません
考えている時点で、意識は舌にいっているはずです
本能で見つけるんです、自分に必要な栄養源を
好きとか嫌いとかじゃなく
どちらにせよ反応する
それを好きだと判断するのはその一瞬の後の思考の仕事です
それが人を好きになる瞬間と似ているんじゃないかなと思うのです
人を好きになる=自分に必要な人を見つける
それは人としての好きかもしれないし、勿論恋愛としてなのかもしれないですけれど
どちらにせよ好きだと思うということはその時自分に必要な感情だったり言葉だったり温もりだったりを持っている人だからです
この人といれば心が安らぐ
この人といればなんでも出来る
この人といれば叱ってくれる
どんな形でもその人が必要なんです
その人を見つけた時、それは頭で考えた結果好きだと思ったのでしょうか
それとも直感で好きだと思ったのでしょうか
僕は人を好きになるのは後者でありたいと思います
考えた結果ならそこに理由が生まれるけど
僕は理由があるから人を好きになるわけじゃない
好きな人がいて、そこに理由をつけることならいくらでもできますけどね
直感で好きだと思って
思った瞬間後悔しました
そんなことを何回も経験しています
あぁなんで実らない恋をみつけたんだろう、と
でも僕は僕の直感を信じてあげたいし
感覚で決めた人を信じたい
だから出来るだけそばにいたいと願う
好きなのはしょうがないんだから
脳が求める信号を僕が無理するわけにはいかない
それに見つけてしまったその人は確実に今の僕にとって必要な人なんですから
直感ってなんて恐ろしいんだと思います
考えるどうこうじゃないし
なんだかそこに大きな力があるように錯覚すらしてしまう
こんなに繊細で複雑なのに単純明快で愛おしい僕の直感を、もう少し僕は信じてあげようと思います
おやすみなさい
ダイスキな街
浴びるように降りかかってくる星を見なくなったのはいつからだろう
虫たちのの大合唱を気にせず眠りにつくようになったのはいつからだろう
僕は田舎出身者です
街と呼べるようなとこではなく
ずっとずっと田舎で
信号機もなければコンビニもない
あるのは大きな空と綺麗な空気くらいでした
不便なこと極まりない田舎に僕は育てられました
降りかる星々を見て
常に対流する空気を体に流して
澄んだ水で浄化し
真っ白な雪に埋もれて育ちました
僕はそこで誰にも負けない大きな夢を見ていたし
身体の中に自然の力がずっとずっと走り抜けて僕は生かされてた
山から降りて、街に出て、
数えきれないほどの情報とストレスが溢れているのを見て、いつから僕は街の人になったのだろう
人々が暮らす街の光をそっと見つめながら
この光がこの街の輪郭を作っているんだと静かに悟る
誰かの愚痴が道端に落ちている
行き場のないストレスがひとりで歩く
僕はこの街でなにをしているんだろう
時々ふとそう思います
ダイスキなこの街の光がたまに明るすぎて目を背けたくなる
光が漏れないあの田舎に戻りたくなる
いつからこんなに苦しくなったんだろう
いつからこんなに虚しくなったんだろう
駆け巡る情報と怒涛の一言にめまぐるしくついていけない自分の弱さに
いつ気づいてしまったの
今日もそんな答えを
寝る前の、夢と現実の狭間の時間で探しています