三日月を歩きたい

満月生まれです

ダイスキな街

浴びるように降りかかってくる星を見なくなったのはいつからだろう


虫たちのの大合唱を気にせず眠りにつくようになったのはいつからだろう

 

 

僕は田舎出身者です

 

 

街と呼べるようなとこではなく

ずっとずっと田舎で
信号機もなければコンビニもない

あるのは大きな空と綺麗な空気くらいでした

 


不便なこと極まりない田舎に僕は育てられました

 


降りかる星々を見て    

常に対流する空気を体に流して

澄んだ水で浄化し

真っ白な雪に埋もれて育ちました



僕はそこで誰にも負けない大きな夢を見ていたし
身体の中に自然の力がずっとずっと走り抜けて僕は生かされてた

 

 

山から降りて、街に出て、

数えきれないほどの情報とストレスが溢れているのを見て、いつから僕は街の人になったのだろう

 

人々が暮らす街の光をそっと見つめながら

この光がこの街の輪郭を作っているんだと静かに悟る

 

誰かの愚痴が道端に落ちている

行き場のないストレスがひとりで歩く

 

 

 

僕はこの街でなにをしているんだろう

時々ふとそう思います

 

ダイスキなこの街の光がたまに明るすぎて目を背けたくなる

 

 

 

光が漏れないあの田舎に戻りたくなる

 

 

いつからこんなに苦しくなったんだろう


いつからこんなに虚しくなったんだろう


駆け巡る情報と怒涛の一言にめまぐるしくついていけない自分の弱さに
いつ気づいてしまったの

 

今日もそんな答えを

寝る前の、夢と現実の狭間の時間で探しています