三日月を歩きたい

満月生まれです

言葉の力

なんでわからねぇんだよ
なんで動けねぇんだよ


罵倒の言葉が耳を通り過ぎていく

要求されてることはわかるのに
それに瞬時に答えられない自分にむちゃくちゃ腹がたつ
言われた言葉をもう一度自分から自分に投げつける
動いた30秒後に分かることがなんでその時にわからないんだよ
なんで思っている通りに体が反応していかないんだよ

周りの雰囲気が悪くなっていってることだってわかってる
怒りや不満は上から滝のように落ちてくる
その水を僕なんかが受け止められるわけがないのにもかかわらず。

空気の重さは恐ろしいほどわかるのに
はぁとつくため息の音
イラッとした無言の間
小さな舌打ち

そんなわからない方が楽なことは嫌でも感じ取ってしまう


世の中そんな甘くはないけれど
僕はやらなければいけない

滝のように落ちてくる怒りや不満を全部受け止めなければならない
こんなの僕の仕事じゃないなんて言ってられない

瞬時にわからなかったのも、
結局は全部全部僕の責任なんだから

前を向いて、前に進まないと、何にも変わらないんだから

男が言う

人は誰でも幸福を求めるものだけど
でもそれが誰かの不幸の上に成り立つものだとしたら何が本当の、自分にとっての幸福なのかわからなくなるね。

 


女が言う

人の不幸の上に成り立つ幸福以外に幸福の形なんてあるのかな。

 

 

たまに特定できないいくつもの不安要素に喉が押しつぶされそうになって
たまにたまらないくらいの苦しさで胸が締め付けられそうになって

そんな日々の中僕は生きている
この足で踏ん張って立っている

それだけで十分なはずなのに、
なんで世間はそれ以上のものを常に要求してくるのだろう
なんでそれに死に物狂いで応えているんだろう

そんな僕を見て君はなにを思うだろう

 

 

中学の頃は作詞家になりたかった

作詞家って、、、

中学生将来の夢で作詞家って、、。

昔から僕はマニアックだったんだろう

 

そんな将来の夢を胸張って言って、毎日のように言葉を集めて繋げていた

 

そんな記憶が時々真夜中の星空に映ります

 

迷子になる僕の言葉
居場所を見つけて飛び込む君の胸
夢を大きく語れる場所も時間もないようなこのご時世に、
だれが僕の言葉を受け止める

裸足のままの君の言葉
傷ついてたどり着く僕の隣
将来を見つめる時間も幻想も抱かせないこの世の中に、
だれが君の言葉を受け止める

もういいから、いいから夢を見よう
大人の目なんて全部無視をして
もういいから、いいから語り合おう
将来を担うのは僕らなんだから

俺じゃないと思ってるそこのサラリーマン
私じゃないと思ってるそこのおねぇちゃん

僕らは前を見てるのに
耳も心も思いも傾けているのに
見て見ぬ振りをするのはあんたら大人だろ

忙しい、ガキは黙ってろが口癖の大人たち
上司の機嫌をとるのがそんなに忙しい?
真髄つくガキの発言がそんなに恐ろしい?

俺じゃないと思ってるそこのお兄さん
私じゃないと思ってるそこのOLさん

僕らはら目を見て話すのに
伝えたい言葉をたくさんもっているのに
見て見ぬふりをするのはあんたら大人だろ

もういいから、いいから夢を見よう
大人の目なんて全部無視をして
もういいから、いいから語り合おう
将来を担うのは僕らなんだから

 

怖いもの知らずで、世間知らずで、

そんな中学生の頃の言葉を今は客観的に見ている

あんなになりたくなかった大人になってしまった

気がついたらもう、知らん顔して夢に突っ走ることもできなくなった

あの頃大嫌いだった大人たちが本当はどれほどの愛で僕を包んでいてくれたのだろうか

必死で守られていたことに気づかないくらい子供で、多分まだ子供で守られている

 

素直に尊敬できるほど、大人になれていないけれどいつか本心でお礼を言えるように今を必死で生きます

必死であの頃探していた何かを見つけます

何かがなんなのかすらもわからないけれど

きっと本物の大人達が導いてくれる。

 

新幹線で1時間

七夕ですね!

 

全然全く関係ないのですが、僕の失恋の話をしてもいいですか。

 

 

メチャクチャ好きな人がいたんです

 

もともと恋とかあんまり興味もなくて、周りに話は合わせるけどどこか無関心でそっぽを向いていた僕に好きな人ができた

こんなに日常変わるんだなって思いました

周りの奴らのはしゃぐ気持ちが一気にわかった気がした、こんなに好きで苦しいくらい好きなんてすごいなと思って

その子が隣にいてくれる日々がとても楽しくて、安心するもので毎日嬉しくて寝る前は電話して声を寄せ合った

本当に好きで、消えるとか微塵も思ってなくて来年の夏の花火大会の約束とかしちゃったりして、その子も嬉しそうに僕の隣ついて来てくれたから。

でもある時いきなりその子と連絡がつかなくなった

もともと連絡が遅い方だったから気づくのが遅かったのだけど、それでもさすがに3日たっても連絡が来なかった時には心がえらい下まで沈んだ

 

「ごめん、別れよう」

 

3日待っていきなり来たそのふた文字にどれだけの力があっただろう

ピタッと思考が止まった

全然意味分からなくて、すぐ折り返し連絡したけどもう遅かった

電話には出てくれなくて、ラインはブロックされちゃってその子への道が一気に絶たれた

それまで距離なんて全く感じなかったのにいきなり新幹線で1時間の距離が果てしなく遠く感じた

なんでだろう、なんで?

ブロックされてもう届くはずもない言葉を僕は何回も送った、届くはずがないと心のどこかで分かりきっていたから僕の本心を重ねて送ってしまったのかもしれない

 

会いに行こう

次の休みに飛んで行ってもう一度ゆっくり話を聞いてみよう、すぐそう思った

休みになるまでがじれったくて仕方なかった

 

その間に色々考えて、考えて考えて、考え抜いてしまった

そこで結論なんて出さなかったら今はもっと違ったかもしれないし、今隣にその子がいたかもしれない

でも泣きそうになった頭で考えてしまったんだ

 

その子にとって僕の『好き』は迷惑だったんだと

 

今まで自分の好意が誰かの迷惑になることなんてないと思ってたし、実際あまりなかったと思う

むしろ好きだと言ってくれて同等の感情を求められることが多くあった

人には好かれる方だったし努力すればある程度なんでも手に入れられた、だから自分の感情が迷惑だなんてなかなか気付けなかった

 

好きなのに、なんて言葉はなんて自分勝手で自己中心的なんだろう

僕が好きだろうが嫌いだろうが、その子にとっては必要のなかったことなんだ

例えそれが本当のその子の本心じゃなかったとしてもその時の僕はそういうことでその子との思い出に終止符を打ってしまった

 

 

今でもまだ毎日のように思い出すし

予定のない休みの日はその子の住む街に出かけようかと直前まで悩む

でも怖くなって行けなくなる

そんなことの繰り返しを続けてる

 

恋なんて、とずっと思ってた僕はその恋に今一番心を揺さぶられてる

なんて儚くて苦しくて、なんて切ないんだろう

世の中のラブソングがただの作業用BGMじゃなく深い意味をもつ言葉として心に入ってきます

 

雨ですね

久しぶりに雨の音を聞いた

夢と現実の境目に雨の音だけが残る

朝方の光と音が僕の意識に手をかける

 

 

雨の日って憂鬱になるから苦手

 

誰かの声が少し離れた空間に響く

僕はこのどよんとした空が好きだ

雨が汚れを洗い流している気になる

なんとなく淀んだ空気と

なんとなく重たい情を常に持ち歩いていた

 

夜の空気を体に満たしてから

僕はまた星を歌う

君に会いたいと心の底で疼く感情はいつ君のもとに届く

雨の続く日に僕はまた小さな光と小さな雫を見つける 

 

 

山の夏

僕、山育ちなんですね

それもかなり気合の入った山

スキー場にはスキー板担いで歩いて行けるくらいの距離

かなり気合入ってるでしょ

 

スキー場があるくらいだからもちろん冬なんて極寒で、一年の半分くらいは雪に囲まれて育ったんです

小学校は小2で合併して、

歩いて20分、そこからバスで30分の距離を毎日往復してました

 

短い夏は随分過ごしやすかったんですよ

最高でも25度くらいまでしか上がらなかったかったし、空気は綺麗でとれたての野菜を毎日食べれたし。

 

そのせいか高校に上がると同時に街に降りてきてからは夏の暑さに耐えられなくなって

 

 山でも暑いなーと思ってたのに街に出たら全然暑さのレベルが違うんですもん

蒸されてる気分ですよ

コンクリートに触れば火傷するほど暑いし

クーラーの効いた部屋に入ったら今までクーラーなんて経験したことなかったから温度差に頭が痛くなるわで

 

山に戻りたいと心底思いました

 

今でも山に住みたいと思ってます

 

でもやっぱ不便なんですよね、街から離れていると

最寄りのスーパーまでは車で40分とかだし

親元離れた今ではひとりで山暮らしなんてとてもじゃないけど無理だな、と思います

 

 

だからこんな暑い日は記憶を巻き戻して山の中の空気を吸いたくなるんです

ガンガンに効いた冷房の中とサウナ状態の外を平気で往復できるようになるくらいに僕は大人になったんだと、あの頃の僕に教えてあげたくなります

無理に街に出ようとしなくても確実に大人になってしまうんだと。 

梅雨の夜

雨の日はよく昔のメモを読み返します

 

誰かに愛されたい
誰かに必要とされたい
誰かに認めてもらいたい

不特定多数の中の誰かに、こんなに自分を見てもらいたい
愛して欲しい
誰かを愛したい

僕たちにしかわからない言葉で、話で、朝が明けるまで語り合いたい
愛し合いたい
無償の感情を僕にぶつけて欲しい
他の誰かになんてぶつけないで欲しい
できることなら僕だけを見ていて欲しい

そんなの無理だって頭の中じゃわかってるんだけど、心のどこかで本気でそれを望んでる

夢を見て、君がいて、僕がいて
それだけのことなのに夢から覚めると涙が溢れてる
胸の中に溜めてたダムが溢れて、
些細な瞬間に涙となる
涙以外のものになんてならないのに
泣きたくなんてないのに
自分の涙なんていらないのに
涙なんて機能なくなればいいのに

なのに、それなのに
1人になった途端涙が止まらない
本当はこの涙を誰かに見て欲しくて、
だいじょぶだからって頭を撫でて欲しくて
そっと隣にいて欲しいのに
この意地が邪魔をする

僕の涙に誰か気づいてよ
笑う顔の奥の雫に気づいてよ

愛したい人には愛してる人がいて、
愛してくれる人には心向かなくて、
愛されたい人には僕じゃない誰かがいて、
そんなことの繰り返し

誰も僕を見てくれない
誰も愛してくれない
ひとりぼっちだという気がしてならない
でも誰にも涙は見せたくない

なによりこんな矛盾ばかりの自分が嫌だ
全部わかってるのに感情がついていかない
涙が溢れて止まらない

 

僕の言葉なのに僕のものではないみたい

 

とっさにメモ欄を開いて打ち込む言葉を

時々見返してはひとりで傷つくことがある

 

あの時の僕には何が見えていたんだろうと不安になり、悲しくなる

でも多分あの時の僕に見えていたものが今僕を構成してくれているんだろうと、同時に安心します